1会計は役に立たない!

(1)試算表や決算書は、税務署への申告のためだけ、あるいは金融機関へ提出するためだけにしか役に立たない。

(2)税理士のする財務の話は小難しく、大半が制約の話である。そのような堅苦しいことばかりでは経営が萎縮してしまう。


(3)税理士の作成する財務諸表や試算表では、会社内部のことを把握分析
できない。

「会計は役に立たない!」、そう主張される経営者の意見は、おおむね上記の様な意見です。


近頃「なぜ、社長のベンツ・・・」「餃子屋と高級・・・」という会計に関する本がよく売れているようです。ビジネス書のベストセラ−上位には、いつの時代も会計に関する読み物が顔を並べます。経営者の多くが、何とか会計を経営に役立てたいという望みの現れなのでしょうか。これらの本の登場人物は鮮やかな手腕で、窮地にある会社を助け、苦境の会社を再建させます。


 所詮、読み物の世界・・・・現実の世界とは、やはり別物なのでしょうか。


もちろん、読物ですから、読者をひきつけるために多少誇張があるでしょう。しかし、あながち全くの絵空事とはいいきれません。(1)(2)(3)の意見は誤解である、と思っています。
その理由は以下のとおりです。

(1)の税務署、金融機関提出専用について
 ・・・・・経営者自身が、「金融機関用の試算表」、「税務署提出用の決算書」と決め付けていませんか?
仮に、そうであるとしたら正確な経理処理ができていない恐れがありますきちんとした経理処理ができていないと、財務諸表(試算表、決算書)は本来の機能を発揮しないのです。

(2) の小難しく、制約ばかりについて
  ・・・・・財務は経営の共通語、経営状態を数字で表せる唯一の手段であり、経営者として必修の能力です。また、PDCA(プランードウーチェックーアクション)を実行するためには不可欠な情報を、財務諸表は提供してくれます。税理士、経営者の人間的な相性に原因があるのかもわかりませんが、あまり毛嫌いせず、一度その小難しい話を社会勉強と割り切って、耳を傾けられてはいかがでしょうか?
(3) の把握分析できないについて
 ・・・・・税理士が作成する試算表や決算報告書は主に外部報告用(正確には利害関係者)に出来ているため、この財務会計を内部管理用に活用するにはひと工夫必要です。会計デ−タに管理デ−タを取り込めば、内部管理に有用な情報源となります。



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