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  小山馨税理士事務所
   
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  ●●●●● 月刊NEWS(事務所通信) ●●●●●     

   9月事務所通信(2010/09/01)

「地上に出現して以来、ワニはほとんどその形態を進化させていません。それは水辺での生存競争に勝ちうる最強・最適の姿だったからです」あるテレビ番組がそう解説していました。それに引き換え「哺乳類は、恐竜やワニなどの捕食者から逃げ回るネズミのような存在で、常に形態を変化させながらかろうじて生きながらえてきました。哺乳類繁栄の歴史は、地球の歴史の本の一ページに過ぎません」とのこと。

恐竜・ワニvs哺乳類と同じ現象が、経済競争においても度々繰り返されているのは歴史が物語っています。
そして、今回の脇演は、かつてジャパンアズナンバーワンと称され、あたかもワニのように振る舞った日本製造業が演じるネズミ役です。
「原材料を輸入し、加工品を輸出する」というビジネスモデルは一部例外を除き通用しなくなる、という悪夢の現実化。継続的な円の独歩高が本拠・製造拠点としての日本離れを加速させる日本製造業すべてのサバイバル時代幕開けです。

●新技術・独自加工術の獲得
●世代・国境を越えた人脈の新構築
●極端な原価低減を目的とする生産拠点移転
●国外での販売交渉・仕入交渉・製造交渉
●日本人が苦手とするトップダウン型意思決定・・・

確実な進路は誰も知り得ていないでしょう。千里万博に浮かれ、作れば物が勝手に売れた(らしい)高度経済成長時代や、土地・株式バブルに酔い、資産効果で高額商品が飛ぶように売れたバブル景気時代の再来は、おそらく歴史的時間の経過なしには無いでしょう。


「通貨の為替安定と適正評価が肝心」と考えていますので、各国が競うようにする自国通貨安政策と円独歩高に、かなり悲観的な今日この頃です。


   8月事務所通信(2010/08/02)

一昨年からテニススクールに通っています。
健康維持目的で学生時代以来二十数年ぶりに再開したところ、テニス浦島太郎になっていました。というのも、フォアハンド・バックハンドの基本フォームやラケットグリップは以前と全く別もので、フォーム・グリップはすべて矯正という顛末・・・

感覚的に説明するなら、ラケット技術の進歩を触媒に、テニスはよりシンプルかつ攻撃的なスポーツに進化した気がします。
 ・ゴルフクラブ進歩によるクラブ操作の簡易化とコースの長距離化
 ・スキー板構造の進歩によるスキー操作の簡易化と高速化
そもそも、スポーツとはそういうものなのかも知れません。
 
若い方には想像し難い話でしょうけれど、私が働き始めた頃ファクシミリ通信は目新しい技術でした。当時この通信機器をもたない事業所も多く、電話で済ませられない用事(見積書や図面)は直接訪問あるいは郵送するしか手段はなかった気がします。ワードプロセッサーは清書担当課?に依頼するものでしたし、今よりはるかに処理能力の低いコンピューターでさえ特定業務にしか導入されておらず、その取扱いも担当者しか認められていなかった記憶があります。

急速な技術発展と機器普及によりビジネス環境は劇的に変化し、様々な情報が瞬時に入手・発信できるようになりました。ところが、日本の大手企業の効率性はさほど改善されていないという有力な報告があり、過去のしがらみのない経済新興国のほうが、より早くその環境に適応できたということでしょうか。

マーケットの国際化や帰属地域の希薄化という急激なビジネス環境変化は、中小企業にとっても大きな負荷になることは間違いありません。その一方で、大きなビジネスチャンスをも生み出すことでしょう。出来得るならば、これらを事業発展にうまく利用したいものです。


   7月事務所通信(2010/07/02)

休日になるとバーゲンの折込広告がどっさり、地下鉄にもバーゲンセールの吊広告があちこちに・・・・・、こんな時期からバーゲンセール?単なる私の記憶違いなのか、それとも年々早くなっているのか? 小売店経営者の御苦労お察しいたします。

最近、物品売買につきものの消費税の話題をよく耳にします。選挙公約として消費税増税の議論が度々マスコミの話題に上っているからです。
  「財政健全化のため10%程度の負担はやむなし」
  「財政健全化には、なにより歳出削減すべし」
  「消費税を福祉目的税化するなら増税容認」・・・・・

ところで、消費税っていったいだれが負担しているのでしょうか?
そう尋ねると、「我々消費者が消費税5%を預けているのに決まっているだろう」との答えが大半で、続けて「消費税が5%アップすると、その分物の値段も上昇する。だからできるだけ節約しないと」と・・・

長引くデフレの下、販売価格は下落し続けています。あの自販機の110〜120円がいつのまにか100円販売もちらほら、5%の消費税分を本当に事業者は確保できているのでしょうか。裏を返せば、私達消費者は、負担してもいない消費税を、実は負担している気分になっているのではないのか。
その節約志向が需要を細らせ、さらに物価下落を招き、中小企業の足腰を弱らせる・・・・・

「国内において事業者が行った資産の譲渡等(物品販売など)には、消費税を課す」
「事業者は、国内において行った資産譲渡につき、消費税を納める義務がある」消費税法はこのように規定しています。

そう、転嫁を容認するものの、消費税の納税者は事業者本人、と税法は規定しているのです。これを意訳するなら、消費税を転嫁できる・できないは事業者の力次第だと。

消費税は、消費者のみならず競争力の弱い中小零細企業にも厳しい税金なのです。消費税法が導入されて今年で22年、私達は消費税の功罪についてまだまだ学ぶ必要があります。


   6月事務所通信(2010/06/01)

2011年もはや6月、そういえば今月から子どものいる家庭に対して子ども手当の支給が始まります。

「子ども手当創設の趣旨が不明確である」「子どものために使われるのか特定できない」「選挙目当てのバラマキだ」等々批判の多い政策で、個人的な感想としては「子どもの養育は親の責任であり、国の支援は不必要なのでは」です。

とはいうものの、「出生率の低下による少子化」や「親の失業による子ども世代が被る不利益」などの問題が山積しており、子育て政策は喫緊の課題といえます。今しばらくは、子ども手当が波及する効果を冷静に見守りたいと考えています。


以前著名なジャーナリストがさかんに述べていた「子どもには魚を与えるより、魚の釣り方を教えろ」(中国の格言か?)次世代を担う子どもたちへの接し方は、かくありたいものです。

現役経営者の事業承継者も「経営についての子ども」ともいえます。
お金や会社組織を残すより、いかに舵を取るか、という知恵を残したいものです。



    5月事務所通信(2010/05/07)

ギリシャ金融危機は欧州のみならず世界経済全体に深刻な影響を与える可能性が高まっています。

「リーダー不在のユーロは信認に値する通貨か」という疑心暗鬼は、シーソー台の片側が上昇するごとく日本円の為替レートを押し上げ、輸出企業の経常利益を消失させてしまう恐れが高く、リーマンショックの傷が癒えない私たちにとって尋常ならざる事態のように思われます。

こんな非常事態時に、普天間基地移設問題で迷走を続ける民主党鳩山政権は、基地問題の事態収拾に追われるのみ、今後はたして有効な経済政策を打つことができるのでしょうか。仮に手をこまねくどころか、無策のまま終わろうものならば、国政リーダー失格といわざるをえません。

私たちは失敗を犯す生き物、できるならばこれらに寛容でありたいものです。政治家であっても経営者であっても所詮は人の子、数多くのミスを重ね、後悔の念にかられた経験もはるはずです。しかし、決して犯したくない失敗、それは・・・・・信用を失うこと。 

信用は黄金よりも尊い(イギリスの諺)」

信用なくして経営なし、常々そう考えながら、日夜数字と格闘しています。



   4月事務所通信(2010/04/09)

ある社長から「お金も残ってないのに、なぜ税金を払わなければならないのでしょうか?」、と素朴な質問を受けました。

おっしゃられるには、
「恥ずかしながら、我々零細企業はいつも資金に不足し、融資に頼らざるを得ません。その際、自宅を担保にし、社長個人が保証人となり、審査によっては嫁まで連帯保証人にさせて、なんとか運転資金を確保しています」
そして、「毎期毎期決算が終わるたびに、現金預金の残高以上の納税を求められ、赤字の事業年度でさえ消費税や地方税の納税を求められます。多くの場合、納税資金の原資は借入金というのが実情です。お金が残っているならまだ納得できるのですが、なぜ借金してまで納税しなければならないのでしょうか」

質問を受けながら、多くの経営者は似たような心情をお持ちなのでは、と考えさせられました。
というのも、会計上の損益計算や法人税等の課税計算は、現金預金残高を一切考慮していないので、このような事態は多々起こりうるのです。特に、中小零細企業では過去の設備投資が重しのように資金繰りを圧迫しているので、なお更だとおもいます。

*中小企業と大企業は同じ税制であるべきなのか
*法人税率の低減は、本当に企業流失を食い止め雇用を確保させるのか
*将来的な消費税率上昇の与える影響は、大企業と中小零細企業とではどのような違いが生ずるか


少子高齢化と与・野党流動化が同時期にやってきた今日、「国、自治体のサービス(年金医療、道路、治安、衛生など)」と「税負担」とを両手で計りながら、いままさに税のありかたを私たち自身が真剣に考えるべきときなのではないでしょうか。


   3月事務所通信(2010/03/04)

毎年のことながら、2月下旬から3月上旬は個人確定申告期であり、また3月末は法人の決算時期、バンクーバーオリンピックを横目で気にしながら何かとあわただしい日々が過ぎてゆく今日この頃です。

先日幕を閉じたそのバンクーバーオリンピックを見ながら気になったことがあります、それは・・・・税金を投入するからにはメダル至上主義であるべきなのか・・・・です。

大別してして二通りの考え方がある、といえます。

「近年企業経営にたとえられることの多い国家運営であるから、スポーツ振興においても当然費用対効果を考慮すべきであり、税金を投入するからには五輪のメダル獲得は必達事項であるべきだ」とする考え。
「国家運営には国民の福祉も含まれており、福祉のもたらす{心の豊かさ}は数値や成果には換算しがたいのであるから、スポーツ振興に税金を投入したからといえども、メダルの獲得数を目標にすべきではない」とする考え。

例示するため多少極端な言い回しになっていますが、どちらの考えも一長一短で正解はないと思われます。

私個人としては、常日頃「PDCA、努力、競争、結果」を口癖のように説いて回っている印象からは、意外に思われるかもしれませんが、後者の考えに近いといえます。
というのも・・・・・ハンドルに「遊び」があるように、人や国家にも「遊び」「ゆとり」が必要である・・・・・そう考えるからです。

ただし、いまのスポーツ振興に投入される税金は、目的が不明確である様な気がします。メダルという結果を目指すなら選択と集中が必要であろうし、心の豊かさを目指すなら投入方法が誤っている気がしてなりません。


   2月事務所通信(2010/02/01)

昨年末に提出された平成22年度政府予算案について、1月22日の閣議決定で変更修正がなされ、あとはは国会通過を待つのみの状況です。

歳入歳出92兆2千億円の内訳を簡単に紹介すると以下の通りです。
  国の収入
    租税等 ・・・47兆9千億円(前年度55兆2千億円)
    公社債 ・・・44兆3千億円(前年度33兆2千億円)

  国の支出
    国債等の償還      ・・・20兆6千億円
    地方交付税交付金   ・・・17兆4千億円
    厚生労働省
(社会保障費等)・・・27兆5千億円
    国土交通省        ・・・5兆6千億円
    文部科学省        ・・・5兆5千億円
    防衛省           ・・・4兆7千億円
                    
(財務省ウェブサイト参照 http://www.mof.go.jp/seifuan22/yosan003.pdf)

財政の素人目にも国債依存が高すぎるとは思うのですが、リーマンショック以降の景気後退を回避するためにはうかつに緊縮財政の選択できず・・・・・まさに「前門の虎、後門の狼」といったところでしょうか、おそらく立案者当事者逹の悩みは尽きないこととお察しします


さて、中小企業がこれほどまでの借金依存体質になることはないと思いますが、そうならないためにも来期の予算計画を立ててください。個人の確定申告期も近く、3月決算の法人も多く、この時期数字に敏感な経営者が多いはず、できるならば経営者自身でその数字を埋めていってください。

ただ漠然と経費を使うことと、計画を立てた経費を支出することは「月とすっぽん」ほど違いがある、私はそう考えています。



   1月事務所通信(2010/01/07)

 謹賀新年
 
21世紀が始まってはや10年目、最近よく耳にする「新失われた10年」を経て、これから日本国や日本企業はどこへ向かうのでしょうか・・・・・すべてが不確実といえるこの時代、確かなことは「未来への道はいつの時代も霧の中にある」といえるだけ。

私は、中国・インドの経済的発展があたかも無条件保証されており、その一方日本企業のさらなる衰退があたかも不可逆的であるかのようなマスコミ報道に、大きな疑問を感じます。というのも、大きなうねりは確かにそうかもしれませんが、「勝負はやってみなければわからないもの」、と考えているからです。

ただし、これからの日本国内で「運だのみの勝利」はほとんど起こらないでしょう、狭い選択肢の中、楽観主義と悲観主義を排し冷静に現実的戦略を描けるならば「日本国も日本企業もまだまだ捨てたものではない」、そう考える2010年の初頭です。



・・・・・・・本年もどうぞよろしくお願いいたします・・・・・・・


   12月事務所通信(2009/12/01)

「しわけ」と聞くと、仕事柄ついつい企業取引記帳の・・仕訳・・を連想しがちなのですが、テレビニュースで「しわけ」という言葉を何度も何度も耳にしました。そう喧々諤々・賛否両論、世論を大いににぎわせた、あの「事業仕分け」です。

「議論する時間が短すぎる」、「科学・技術に対する判断基準がおかしい」「財務省指導では政権主体と言えない」「景気下支え政策を優先すべき」など、数々の批判もありますが、職業会計人の私としては「非常に良かった」という感想です。

というのも、以前のように密室で予算が決まるのではなく、多くの人が異なる視点から論理的に主張しあうこと・・例えば「ノーベル賞受賞者が、科学技術予算削減に対して反論」することは、民主的であり意思決定方法としてとても理にかなっている、と考えられるからです。

経営者の皆さんも、是非一度「経費仕分け」してみてください。

「うちに無駄な支出はないよ」という中小企業、パパママ主体の個人商店でさえ、効果が薄れたものの長年の経営で慣行化してしまった支出があるはずです。
ほんとに些細な経費でも構わないのです・・・法定福利費、保険料、諸会費・・・重複する支出に心当たりはありませんか。

何も漠然とした支出の抑制を求めているのではありません。ただ、効果的な支出を望んでいるのです。デフレスパイラルは恐ろしいですが、無駄を排することがデフレを誘引するわけではないと思います。「塵も積もれば山となる」無駄を切り詰めて、2010年次の一手のための支出に備えてほしい、私はそう考えています。


早いものでいつの間にか師走、本年度最後の掲載になりました。
いつものことながら、独断と偏見に満ちた「事務所通信」にお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。

尚、2010年度は1月5日から掲載予定です。


   11月事務所通信(2009/11/04)

2008年の金融危機に端を発した今回の不況は世界規模のデフレスパイラル発生を予感させ、難を逃れる例外国(中国やブラジルか?)もあるにはあるでしょうが、外需依存の日本国がこの波に翻弄される悪夢を否定できません。

事実、30日に総務省が公表した消費者物価指数(CPI)は2.3%低下し、7カ月連続のマイナスとなったもようで、日銀の展望レポートでは「景気は持ち直してゆく」と発表しましたが、経営者の皆さんは悪いシナリオを心しておくべきでしょう。仮に景気が持ち直したとしても、すべての企業が好景気に沸くことなどありえないはずです。

ところで、このような経営環境においてさえ増収or増益企業が存在することもまた事実。その企業経営者に共通することは
・・・努力しない経営者など皆無なことを百も承知で述べるなら・・・「自ら努力している」こと。
 
  「努力に勝る天才なし
  「一生懸命努力すればするほど、運は味方してくれる(byゲイリープレイヤー)」

過去の成功体験は一旦心の奥にしまっておいて、新たに計画ー行動ー確認ー改善のサイクルを回す努力をしてください。平成維新の果実は悪戦苦闘して開拓した新たな登山道の先に成っている、私はそう信じています。


   10月事務所通信(2009/10/02)

サモア沖地震、スマトラ島沖地震と巨大地震が2日間にわたって南半球、北半球を揺るがしました。津波にさらわれ、押し倒された家屋の下敷きになった人たちの一刻も早い救出を願います。

もちろん、地震国日本に住んでいる私達にとって他人事ではありません。簡単にできる「家屋転倒防止」や「数日間の食品類備蓄」「常備薬の確認」程度は備えておきたいものです。新型インフルエンザの感染爆発にも同じことが言えるのではないでしょうか。

翻って、急激な為替相場の変動も、私達の生活を揺さぶることは間違いないのですが、この変動の対策を庶民レベル、企業レベルで備えることは基本的に困難でしょう。すくなくとも国家間で為替相場安定に尽力してもらわなければ、国外からの調達・国外への販売、海外進出・国内回帰などという比較的長期に及ぶ経営計画は根底から崩れてしまいます。

為替変動対策として、大企業は中小下請企業や人材派遣業社を安全弁として利用できるだけ被害はまだましです。中小企業経営に、モラトリアム政策がそれなりの効果を発揮することは間違いないのでしょうが、はるかに大きな難題が目前に迫っている気がしてなりません。



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