|
●●●●●●●●●●会計の話(そうか!本当は知らなかった)●●●●●●●●●●
|
② 財務諸表は経営の共通語 |
外国旅行したとき、外人とのコミュニケーションで言葉が通じなくてもどかしい思いをした経験はありませんか? 同じように、税理士が作成する決算書や財務諸表が理解できなくてもどかしい思いや不安を感じたことはありませんか?
財務諸表(決算書や試算表)は財務状況や経営成績を外部に数字で説明・報告できる唯一の共通語なのです。
●税務署提出のため・・・・もちろん申告書作成提出には不可欠なもの
●金融機関のため・・・・・・融資を受けるため、数字上の企業評価をしてもらう。
もちろん社内を把握するためにも活用できます
●経営者自身のため・・・・社内管理に活用し、経営戦略を練るツールとして利用
|
昔、営業重視の経営者から、「俺は経理マンになるつもりはない、経営者に財務諸表の知識などいらない」と、試算表に残された経営成績の説明を拒否されたことがあります。
「経理マンになってください、とは決して言っていません。ただし、財務諸表の数字を把握しておくことは、経営者に必要不可欠と考えています」とお答えしましたが、私の意図は伝わったのでしょうか。
経済が右肩上がりの時代ならともかく、変動の激しい現代経済において財務能力は営業力・技術力に並ぶとも劣らない経営者必修の能力といえます。日々の数字に目を配りながら、税理士との意思疎通を通じて財務力を是非とも身につけるべきなのです。
決算書や決算診断書は数字上の計測器・ナビゲーション、これらを参考にして、ぶれの少ない意思決定を行ってください。
参考に、財務諸表の種類とその役割を記載しておきます。
|
●貸借対照表・・・・・・・・資金の調達方法と資金の活用方法を表します。最も大切な財務諸
表です。
●損益計算表・・・・・・・・一定期間の経営成績を表します。売上高、売上原価は重要科目
です。
●製造原価報告書・・・製造業や建設業における製造原価を表すため、これらの業種を営
む経営者・製造責任者等は必ず分析を行うべきといえます。
●キャッシュフロー計算書・・・日本バブル経済崩壊を受け採り入れられた財務諸表。一定の期
間内にキャッシュをどれだけ稼ぎ.何に費消したのかを表します。中小
企業には作成を義務付けられていませんが、「勘定あって銭足らず」
にならないよう、今後は是非とも作成してください。
|
|